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作文の書き方

高校三年の時、菅原稲子さんという人が講演に来た。高校のOGで、今は作家なのだそうだ。もちろん講演はその人のペンネームである「久美沙織」名で行われたわけだけど、有名なほうのそのペンネームを聞いても誰だかさっぱりわからなかった。彼女がその時話した講演の内容についてだが、それが今回のタイトルにつながる。

大学四年の夏、院の推薦がもらえなくて院試の勉強をしまくっていた自分が、1社だけ半ば力試し的に受けた会社の1次試験。時事クイズかと思うほどの一般常識問題の最後に、作文を書かされた。お題は「私の家族」。

話は講演会に戻る。一人でしゃべるのがいやだ、だったか、興味を持ってもらうため、だったか正確な理由は忘れたが、彼女はその時の高校生数人に事前に作文を書かせて、それをきっかけに講演をする形を取った。そして、その作文についてほぼ全員が彼女の期待するような「悪い例」の作文を書いた、と言った後に、彼女は「良い例」の作文の書き出しを述べた。

「ゆうべは寒かったので、夕食はおでんでした。」

そんな出だし。作文のお題は以前どこかの放送局で入社試験に出たもので、そこに入社した人が書いた作文の出だしがそれなのだ、と言ったような気がする。お題は「私の家族」。

4年以上経って、なぜかまったく別の場所で同じ題の作文が目の前に出てきたわけだ。しかも、なんであんな書き出しにすべきなのか、という理由まで聞いたことのある人の前に。

といったことが、今回のセンター試験の国語でも起こったのかもしれないなあ、と思うととても興味深いものがある。

ちなみに「私の家族」と「おでん」に関するエピソードは、彼女の「新人賞の獲り方教えます」という本にも書かれている。ま、それにしても、そんな知識のないところに「私の家族」で作文書けって言われて、おでんの話から始めるってのは才能あるよね。

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