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波とか海関連をまとめてみる。

波浪関連について。
というか、試験問題をつらつらと眺めていると、天気予報というのは海で暮らす人のための予報なのかなと思わずにはいられなくなることもある。実技で出てくる警報って海上警報ばかりだし。

でもって波。
波の高さは、波の一番低いところと高いところの差。もちろんこれが一定の訳はないので、有義波高で波の高さを見る。有義波高つうのは一定時間観測した波のうち、高いほうから1/3の高さを平均したもの。

普通は有義波高だけで話をするのだけど、問題は有義波高は平均でしかないということで、100波に1波は1.6倍、1000波に1波は2倍の波が来ることがあることに注意が必要。この辺は豆知識として押さえて警報に盛り込むべきなのかな?

で、波は風浪とうねりに分かれる。
風浪は風が原因で起こっている波。風が強いほど、風に当たっている時間が長いほど、風に当たる距離が長いほど、この波は強くなる。うねりはそこにある風とは無関係にある波。ていうか他の地域から波が伝搬してきた時の波。だから、うねりが卓越しているときは、風向と波の向きは直角に近くなる。あと、うねりの方が周期とか波長とか長い。

波浪予想図。
等値線は波の高さであり、各地点の数字は波の周期(秒)。あとは見ての通り。白い矢印が波の行く方向であり、風向は風の来る方向であるというのはたぶんあわてていると間違いがちなので注意が必要。ま、風浪が卓越する場合でも、うねりが卓越する場合でも、波の方向と風の方向が正反対になることはないはずなので、こういう書き方の方がごちゃごちゃしないんだろうな。

ところで、波とは厳密には違うけど潮位。
特に気圧が低いとき(台風とか)は潮位が上がる。これが海面の吸い上げ。あと、低気圧があるときは強風も吹いているものだから、風下側には吹き寄せ効果で潮位が上がる。この辺は去年の台風の時にニュースで紹介されていたから覚えている人も多いかも。
潮位偏差というのは、天文潮位を除いた潮位だから、実際の潮位を調べるときには天文潮位を加える必要がある。新月とか満月の時は大潮となるので、その場合は潮位に注意が必要。

あと、湾の場合、V字型の湾とか遠浅の湾は潮位が上がる。これは年末のスマトラ津波とかで話題になった、かな?津波と潮位変動は違うものだけど、地形に対して起こる危険はこの2つについては一緒なのかな?

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