四季賞クロニクルを買うかどうか迷っている。
講談社が出してる「月刊アフタヌーン」って雑誌があって、そこが毎年4回やっている新人漫画賞であるところの「四季賞」というのがあるんですよ。
最近ではそうでもないと言われつつも、レベルの高い読み切り作品が集まって、そうそうたるメンバーがここから連載を始めたり始めなかったりしているのでして。
ところが、この四季賞選考作品、大賞と他いくつかだけが雑誌に載ったあとは、ほとんどなんのフォローもなしでおしまいになっています。たのみこむなんかで作品集が望まれたりしてるわけです。まあ自分も望んでないかと言えばウソになります。
そこに、今年に入ってから四季賞クロニクルなんてものが売り出されることになったのです。6300円。完全受注生産。文庫本4冊+ブックレット1冊が豪華ケース入りという感じの。締切は今月末です。あと10日。
値段もさることながら、気になることがあるのです。
気になること、というのは、単行本未収録作品がどうも少ないのでは、ということ。
収録作品のいくつかには、そのまま連載のきっかけになったものが少なからずあります。数は少ないですが、短編集に収録されたものもあります。そういうものが随分多いような気がするのです。
ということで、48作者45作品が広告に載っていたので、それが実際に単行本未収録かどうかを調べたのです。
| 土田世紀 「未成年」 | 同名の作品あり(全1巻) |
| 高橋ツトム 「GOTAVOICE」 | 確認できず。 |
| 入江紀子 「猫の手貸します」 | 同名の作品あり(全1巻) |
| 中山昌亮 「離脱」 | 確認できず。 |
| 太田垣康男 「Ronin ハートブレイク!」 | 確認できず。 |
| 秋月りす 「奥様進化論」 | 同名の作品あり(全1巻) |
| 須藤真澄 「少年王に白い雲」 | 「観光王国」に収録(2バージョンあり) |
| 新井英樹 「8月の光」 | 同名の作品あり |
| ヒロモト森一 「ウェスタンカーニバル」 | 確認できず。 |
| 榎本俊二 「Golden Lucky」 | 太田出版刊「ゴールデン・ラッキー完全版(上)」に収録 |
| 入江喜和 「杯気分!肴姫」 | 同名の作品あり(全7巻) |
| ヒラマツ・ミノル 「ま、いっか!」 | 確認できず。 |
| 青木雄二 「彼岸と此岸の間で」 | 青木雄二短編集完全版2に収録 |
| 田口雅之 「象的人間」 | 確認できず |
| 小田ひで次 「魚」 | なし。公認ホームページで「幻の作品」と紹介。 |
| 的場健 「名探偵にはなれないけれど」 | 確認できず。 |
| 安田弘之 「MOZOO」 | 確認出来ず。公式ホームページ跡にネームあり? |
| 菅原雅雪 「ホームレンジ」 | 確認できず。 |
| 松永豊和 「きりんぐぱらのいあ」 | 確認できず。 |
| 小原慎司 「ぼくはおとうと」 | 同名の作品あり(全1巻) |
| 桑原真也 「YOKO vs.」 | 確認できず。 |
| 沙村広明 「無限の住人」 | 同名の作品あり(連載中) |
| 黒田硫黄 「蚊」 | 短編集「大王」に収録 |
| 五十嵐大介 「お囃子が聞こえる日」 | 「はなしっぱなし1」に収録 |
| 吉開寛二 「孤独の音」 | 確認できず。 |
| 芦奈野ひとし 「ヨコハマ買い出し紀行」 | 同名の作品あり(連載中) |
| 木尾士目 「点の領域」 | 「陽炎日記」に収録 |
| 駒井悠 「そんな奴ァいねえ!」 | 同名の作品あり(連載中) |
| 安倍吉俊 「雨の降る場所」 | 確認できず。 |
| 荒巻圭子 「GENOMES」 | 確認できず。 |
| 鬼頭莫宏 「ヴァンディミエールの右手」 | 「ヴァンディミエールの翼1」に収録 |
| 木葉功一 「JAGUA」 | 確認できず。 |
| 遠藤浩輝 「きっとかわいい女の子だから」 | 「遠藤浩樹短編集1」に収録 |
| 二瓶勉 「BLAME」 | 同名の作品あり(全10巻) |
| 真右衛門 「ランチのB」 | 確認できず。 |
| 若菜将平 「仮面天使」 | 同名の作品あり(全5巻) |
| 浅田寅ヲ 「スプーンマン3.18」 | 「スプーンマン(上)」に収録 |
| 林田球 「ソファーちゃん」 | 確認できず。 |
| 木村紺 「神戸在住」 | 同名の作品あり(連載中) |
| 篠房六郎 「やさしいこどものつくりかた」 | 篠房六郎短編集「こども生物兵器」に収録 |
| 漆原友紀 「蟲師」 | 同名の作品あり(連載中) |
| 真鍋昌平 「憂鬱滑り台」 | 確認できず。 |
| ひぐちアサ 「ゆくところ」 | 「家族のそれから/ゆくところ」に収録 |
| 熊倉隆敏 「グラデ」 | 確認できず。 |
| とよ田みのる 「ラブロマ」 | 同名の1巻に収録(連載中) |
こうして改めて見ると、45作品中2425作品と半数以上が過去に単行本化されたことがはっきりしているか、単行本化されたらしい作品となってしまいます。正直いかがなものかなあ、と思ってしまったり。
ただ、リンク先(amazonのサイト)を見ると、その25作品のうち数作品には定価以上のプレミア価格で売られている古本もあるし、そういう意味ではまあこの価格でも手ごろなのかもしれないなと。逆に1円の本もあるけど。まあ入手可能なものを揃えればとんとんといったところかな。
調べた結果、結局お得なのか、ぼったくりなのかわからなくなってきて困っている自分でした。
(追記2006.09.12: 青木雄二短編集について追加)
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» アフタヌーン四季賞 CHRONICLE [日本橋Blog(大阪・日本橋でんでんタウン 電気街日誌)]
延期されまくっていましたがようやく発売になったようです.広告によると "現在プロとして活躍する漫画家が、 まだ新人時代に四季賞に応募・入選した作品を大量収録した、漫画界において類を見ない圧倒的BOXセット!" とのこと.
予約制の受注生産だったものらしいです....... [Read More]
Tracked on October 18, 2005 at 13:32

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