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二十四節気と日本の気候のずれ

よく読んでいる「高橋名人公式BLOG」に、大寒についての話題が。(いやそれだけじゃないんだけど)

先日の大寒から、じょじょに暖かくなっていくはずですが、なんだかそうでも無い感じがします(w
だいたい、「大寒」という日を決めたのはいつ頃なんでしょうね?
その頃に比べたら、ちょっとずれているのかもしれませんし。
私は札幌出身なんですけど、一番「しばれる」のは、2月の上旬なわけで…。

この大寒、二十四節気(にじゅうしせっき)という暦の指標のひとつなんですが、まあずれるのも当たり前というか。
というかこれを文字通り受け止めるのが実はまずいというか。

もともと二十四節気が作られたのが、中国は黄河の流域近辺なんです。
なもんで、まず緯度の関連で暑い寒いがずれますし、季節風の吹き方も違うから乾く湿るも全然変わってきます。

そもそも温帯性気候といいつつ中国と日本の気候は大陸性と海洋性、ということでずいぶん違いますので、これを文字通り取るのは季節はずれ、ということになってしまいます。

ましてここ岩手とか、高橋名人の生まれ育った北海道とかでは、二十四節気のうち、気温や気候関連の言葉はほとんど意味を持ちません。少なくとも東北以北ですと、高橋名人の書かれたとおり、1月の大寒以降一月くらいが一番寒い時期、というののほうがだいたい合っていると思います。

よくお天気キャスターが「暦の上では春なんですがねえ」とかなんとか、二十四節気を元に話題作りしているけれど、もともとずれている暦を見て「暦の上では」というのは枕詞以外のなにものでもないわけです。

「暦の上では」と言われてなんとなく旧暦(太陰暦)を思い出す人がいるかもしれないけれど、二十四節気は太陰暦のずれを直すために、太陽の動きを太陰暦に取り込むための指標として使われた(太陽太陰暦)ので、太陽暦の今でも、ほぼ同じ日付で回ってきます。
(数百年昔との比較ですと、計算方法が若干違うのでズレもあるのですが)

たまに雑談で「二十四節気はあてにならないから使うな」とは言うんですが、逆にあてになるものもいくつかあります(春分、秋分、夏至、冬至なんてのは太陽の動きを元にしているのでこれは千年ちかくにわたってほぼ正しいです)し、その区別が付かない人もいるようですね。

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