« 壁画を見に行く。 | Main | 白龍がいつの間にか21:00閉店になっていたので »

とうぎんお笑い寄席

まあ、楽太郎、ということであまり期待はしていなかったのです。
笑点メンバーが地方で公演するときは大抵笑点の内輪ネタで漫談やって、というパターンがあまりに多いので。

確かに普段見ているもののネタですから笑いは取れますし、下手に古典をやるより、マクラで当時の風俗、習慣について解説する必要もないですし。
そんなわけで前売りチケットを買うこともしていなかったのですが、偶然チケットが余った、という人からチケットを買うことになって、まあ大空遊平かほりでも堪能できればいいか、みたいな感じで見に行きました。

ちなみにこちらの前売り料金は3000円。いえ決して高くはない普通の金額だと思います。それだけにこの前の花巻のそれは安すぎじゃないかと不安になりますが、まあ。

で、こちらのほうですが、裏切られました、いい意味で。

楽太郎はトリでして、ざこばのマクラを引き継ぐ形で飲む、打つ、買うの話。「飲む、打つ」はざこばもやってるが「買う」は法改正でなくなりました、と続けたので廓噺かな、と思ったら明烏。なんとマクラに笑点ネタなし。

で、この「明烏」、吉原の遊郭のあれやこれやを神社のお籠もりに見立てて堅物をだます話ですから、まあそのものズバリのモノはでなくても下ネタ風味ではあります。
実際「おいらん」を「花魁」と書くか、ってマクラにふられましたが、「『はな』が『さき』に『かけ』るから」って言われてもわかる人がいるんだかいないんだか。
というか流石に今は鼻が欠けるまであの病気を放置する人もいないはずで。
まあ、そう言う意味でリスクを伴う噺をやってくれたなあ、という感動が先にくる感じです。

で、受け継がれたざこばのネタですが、早い話が自分の奥さんの愚痴。
この愚痴から芸能界の裏話を話していくのかな、と思ったらそんなことはなく、意外と早めにその話は終わって、昔の道具の説明に。「かすがい」を見せたところで「子別れ(子はかすがい)」かと、なるほどと。
上方落語はあまり聞く機会がないので固有名詞がイマイチわからない、というか、「新地」といわれればまあそう言うところだとはわかるけれども、「松島新地」と言われても昔流行って今は廃れたところなのか、「吉原」みたいに表向きの形は変えつつも同じような形態でやっているところなのか、はわからなかったりはする。(今さっき調べたら、今でも「料理組合」という建前で流行っているそうだから、大阪でこの噺をすると普通に通じるのかな)
あとはウナギか。「頭と豆腐を合わせて炊いたやつ」というのがざこばの演出なのか上方の流儀なのかはわからないけれど、それを炊いて食べる、というところでなんとなく関西らしさを感じた。

ざこばのあとの休憩後に、大空遊平・かほり。
なんのかんので色物として地方公演にも来るし、寄席に行けばかなりの確率で見られるし、テレビ、ラジオでもよく印象に残っているしと、自分の中ではすっかりベテランなのだけど、決まったパターンと定番のギャグに少しずつ何か新しいことを加えてくる感じのコンビで、もちろん今回も夫婦漫才。
会場の残響音のせいか早口が聞こえづらかったのは残念だったけど、まああの早口は別に聞こえる必要がない部分だからいいかな、と納得させたり。

ちなみに、前座は落大。
ある意味並の前座が名乗るにはつらい名跡と言えなくもない名前に思える楽大。
というか、そのいきさつ、というか、前にそれを名乗っていたのが誰か、ということは本人が少しマクラで話していたけどね。
大きめの体ではっきりとした声の演じ方で、なんとなく2代目楽大(前座名に名跡とかないような気もするけど)、と名が着いたのもわかるような気はした。
まあ完全に想像だけど。

|

« 壁画を見に行く。 | Main | 白龍がいつの間にか21:00閉店になっていたので »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/41298/43466010

Listed below are links to weblogs that reference とうぎんお笑い寄席:

« 壁画を見に行く。 | Main | 白龍がいつの間にか21:00閉店になっていたので »