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盛岡「フォーラム」で「ホノカアボーイ」

日本映画で、海外を舞台にしておきながら、出てくる人に日本人が多いっていうと、どうしても「ニューヨーク恋物語」とか「オレゴンから愛」とか、あのあたりのドラマを連想してしまうのです。

いや、日本映画だから日本人がいっぱい出てくるのはまあいいのですが、舞台が海外で、それでもって日本人ばかりが掛け合いしている映画って、なんか日本人だけで固まってなれ合っているようにみえちゃうんですね。
まあ舞台がどこであれ、人間関係がどうの、こうのが大事、という点ではロケ地がどこだろうと構わないのかもしれないですが。

で、ハワイが舞台、という割には宣伝に日本人ばかりが出てくるというのでちょっとひっかかって、行くかどうかは迷っていたのですが、まあこの間パンフレット等見せてもらって、それほどでもないのかな、と思い直して見に行くことに。

以下、ネタバレ(あるかしら)まで含めて書いてます。

キャストに蒼井優が出てるんですが、この人、最初の方、主人公が振られるシーンで出てくる元カノ役としてのちょっとだけ出演なんですね。同じように、深津絵里も劇中劇、というか、劇中TVだけの出演。そうして見ていくと、ああ別に日本人ばかり集めた映画でもないんだな、と見えてきて。

で、そうやって見ていくと、非常に意地悪な映画でもあるんですね。
いちおうこの映画のウリは、ハワイ、ホノカアのゆったりとした時間の流れと風景、そこで生きる人々だったりすると思うんですが、これを体験することを否定しちゃう。

観光で来てブログ載せるためにドーナツ(マラサダ)を撮影する人、そのブログを見てマラサダを買いに来た人、ついでに結婚式の余興を練習している人、これら「外から来た人」が、ことごとく画面のなかで浮いて見えてしまう。完全によそ者として見えてしまう。

そのうえ台詞として「若い人がここに住んでちゃいけない」みたいな話まで言ってしまう。つまり、よそ者としてではなく、定住するとしてもお勧めじゃない、というメッセージを入れてしまう。

こういう映画、いえ実写に限らずアニメなんかでもそうですが、実在の場所を舞台にした映画を作ると、○○詣でとしてその実在の場所が観光地として人気になったりする最近なのですが、それをまっこうから否定して。

実際のところ、映画館の壁には、映画を見た人からの映画に対してのメッセージが張られていたのですが「ホノカアに行ってみたい」みたいなメッセージもあったりして。
あのメッセージを書いた人は、ブログを見てマラサダを買いに来た観光客のシーン、あのシーンをどちらの目線で見ていたのかが気になったりしました。

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